【鎌倉女学院】古都鎌倉で学ぶ伝統ある女子進学校の特徴・入試情報・進学実績を徹底解説

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鎌倉女学院中学校・高等学校|古都鎌倉で学ぶ伝統ある女子進学校の特徴・入試情報・進学実績を徹底解説

「鎌倉学」と国際理解教育で豊かな教養を育む。「鎌女結び」の伝統と共に未来への扉を開く

鎌倉女学院中学校・高等学校は、1904年(明治37年)に東京開成中学校と逗子開成中学校の校長を務めていた田邊新之助により「鎌倉女学校」として創立された、120年以上の歴史を持つ伝統ある女子校です。「愛と誠実と献身」を教育理念とし、古都鎌倉の豊かな歴史と文化を活かした独自の教育プログラム「鎌倉学」を中学で、「国際・環境学」を高校で実施しています。

高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校で、生徒数は1学年160名前後の小規模校です。「鎌女(かまじょ)」の愛称で親しまれ、セーラー服のスカーフを蝶の羽のようにドレープ状に結ぶ「鎌女結び」が特徴的です。

2024年度は一橋大学1名、早慶上理140名(現役133名)、GMARCH239名、医学部医学科2名など、安定した進学実績を誇ります。由比ヶ浜に近い立地で、海と山に囲まれた鎌倉の自然豊かな環境の中で、豊かな教養と国際的な視野を持った女性を育成しています。


鎌倉女学院の概要

学校の特徴

鎌倉女学院中学校・高等学校は、1904年に東京開成中学校と逗子開成中学校の校長を務めていた田邊新之助により「鎌倉女学校」として創立されました。1910年に逗子開成中学校でボート遭難事故が起こり、その補償のため鎌倉女学院も経営が難しくなり一時荒廃しましたが、陸奥宗光の長男・広吉が共同出資して校長となり、建て直しました。

1913年には鎌倉高等女学校と改称し、1922年に和服の制服が制定されましたが、1934年にセーラー服に変更されました。1948年、高等学校および中学校の設立が認可され、現在の校名になりました。2015年には校舎の新館が落成し、近代的な学習環境が整いました。

高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校で、生徒数は1学年160名前後の小規模校です。「鎌女(かまじょ)」の愛称で親しまれ、小規模校ならではの家庭的な雰囲気があります。

セーラー服のスカーフを蝶の羽のようにドレープ状に結ぶ「鎌女結び」が特徴的で、この制服に憧れて受験する生徒も少なくありません。

教育理念

鎌倉女学院の教育理念は、「愛と誠実と献身」です。

この理念は、創立者田邊新之助の教育への情熱と、再建に尽力した陸奥広吉の献身的な姿勢から受け継がれています。生徒一人ひとりが他者への愛情を持ち、誠実に物事に取り組み、社会に貢献する心を育むことを目指しています。

また、教育方針として以下を掲げています:

  1. 国際理解教育
    グローバルな視野を持ち、異文化を理解し尊重する心を育てます。

  2. 日本伝統文化理解教育
    古都鎌倉の立地を活かし、日本の伝統文化への理解を深めます。

  3. 情操教育
    豊かな感性と情操を育み、バランスの取れた人格形成を目指します。

  4. 環境教育
    自然環境への関心を高め、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢を養います。

所在地・アクセス

所在地
〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ヶ浜2-10-4

アクセス

  • JR横須賀線・湘南新宿ライン「鎌倉」駅から徒歩7分
  • 江ノ島電鉄「和田塚」駅から徒歩2分

鎌倉市の由比ヶ浜に近い立地で、海と山に囲まれた鎌倉の自然豊かな環境の中で学ぶことができます。鎌倉駅からも徒歩圏内で、通学にも便利な立地です。


鎌倉女学院の特徴

敷地・立地

鎌倉女学院は、鎌倉市の由比ヶ浜に近い立地に位置しています。近隣には由比ヶ浜海岸、鶴岡八幡宮、長谷寺など、鎌倉を代表する観光名所があり、古都鎌倉の歴史と文化を肌で感じることができる環境です。

校舎は2015年に新館が落成し、近代的な学習環境が整っています。小規模校ならではのアットホームな雰囲気があり、生徒と教員の距離が近いのが特徴です。

周辺環境

鎌倉市の閑静な住宅街に位置し、学習に集中できる静かな環境が整っています。海と山に囲まれた自然豊かな環境で、歴史と文化の街・鎌倉という立地を活かした教育が行われています。

鎌倉駅から徒歩7分、江ノ電和田塚駅から徒歩2分と、通学の利便性と豊かな文化環境を兼ね備えた、理想的な立地となっています。

教育方針

カリキュラム概要

鎌倉女学院では、完全中高一貫教育のカリキュラムを編成しています。中学では基礎学力の定着を重視し、高校では大学進学を見据えた応用力を育成します。

中学
中学では基礎的・基本的な学力をしっかりと身につけます。英語教育に特に定評があり、120年の伝統に支えられた英語教育は、教室の中だけにとどまりません。豊富な実践活動と国際交流の機会が、未来への扉を大きく開き、その先の世界へと導きます。

高校
高校2年から は「文系コース」「理系コース」に分かれ、よりきめ細かい指導を受けることができます。大学受験を見据えた実践的な学習を展開します。

独自の教育プログラム

鎌倉女学院の最大の特色は、古都鎌倉の立地を活かした独自の教育プログラムです。

鎌倉学(中学)
中学1・2年では、立地環境を生かして日本文化を学ぶ「鎌倉学」という独自の授業があります。鎌倉散策や国宝館見学などのフィールドワークを通して鎌倉の地理・歴史を学びます。実際に鎌倉の史跡を訪れ、五感で歴史を感じることで、日本の伝統文化への理解を深めます。

国際・環境学(高校)
高校ではさらに視野を広げて世界を見つめる「国際・環境学」という独自の授業があります。グローバルな視点で環境問題や国際問題を考え、持続可能な社会の実現に向けて何ができるかを探究します。

国際理解プログラム

海外姉妹校との交流
海外姉妹校との交流プログラムがあり、留学生の受け入れや、生徒の海外派遣を行っています。

英語研修制度
英語学習に特に定評があり、海外研修制度も充実しています。実践的な英語力を身につける機会が豊富に用意されています。

学習サポート

きめ細やかな指導
1学年160名前後の小規模校ならではの、生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな指導が特徴です。教員と生徒の距離が近く、質問しやすい環境が整っています。

補習・講習
長期休暇中には補習・講習が実施され、基礎固めが必要な生徒には補習を、さらに高度な内容を学びたい生徒には発展的な講習を提供しています。

大学受験への取り組み

鎌倉女学院では、生徒一人ひとりの進路希望を実現するための手厚いサポートを行っています。

進路指導の特色
約9割が大学へ進学し、そのうち約2割が国公立大学合格者です。早慶合格者は毎年70名前後で、安定した進学実績を維持しています。

推薦入試の充実
総合型選抜入試、学校推薦型選抜入試にチャレンジする生徒が増えています。日々の学習や鎌倉学、国際・環境学をはじめとする鎌倉女学院での学びや様々な校外活動で培った力を活かし、自己実現につなげています。

2024年度卒業生のうちおよそ30%の生徒が、学校推薦型選抜入試、総合型選抜入試によって進学しました。

指定校推薦
2024年度入試において92大学もの指定校推薦枠を保有しています。早稲田大学や慶應義塾大学をはじめ、東京理科大学、明治大学など、多くの有名私立大学への推薦枠があります。文系理系問わず多様な学部に推薦枠があり、生徒は幅広い選択肢の中から進路を選択することが可能です。

部活動

鎌倉女学院では、部活動が盛んで、文化部・運動部ともに活発に活動しています。中学生と高校生が一緒に活動し、クラブ活動を通じて絆をより深めることができます。

運動部
テニス部、バレーボール部、バスケットボール部、ソフトボール部、ダンス部、バドミントン部、陸上競技部など

文化部
吹奏楽部、合唱部、演劇部、美術部、書道部、茶道部、華道部、ESS(英語部)、文芸部、写真部、生物部など

強みのある部活動

吹奏楽部
コンクールでの入賞実績もあり、定期演奏会も開催されています。文化部の中でも特に活発な活動を行っています。

その他
すべての部活で中学生と高校生が一緒に活動し、先輩後輩の絆が深まります。小規模校ならではのアットホームな雰囲気の中で、充実した部活動を楽しむことができます。


鎌倉女学院生の特長

校則

鎌倉女学院は、生徒の自主性を尊重しながらも、必要な規律を大切にする校風です。

携帯電話・スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールがあります。服装については指定の制服があり、規定に沿った着用が求められます。

校則は厳しすぎず緩すぎない、バランスの取れたものとなっており、生徒たちが安心して学校生活を送るための枠組みとなっています。

制服

鎌倉女学院の制服は、伝統的なセーラー服で、多くの生徒に人気があります。

特徴的な「鎌女結び」
セーラー服のスカーフを、ふわっと蝶の羽のようにドレープ状に結ぶ「鎌女結び」が特徴的です。この結び方は鎌倉女学院の伝統であり、他校にはない独自のスタイルです。この制服に憧れて受験する生徒も少なくありません。

冬服
紺色のセーラー服に白いスカーフ、紺色のスカートを着用します。清楚で品格のあるデザインです。

夏服
白を基調としたセーラー服で、夏の暑い時期でも快適に過ごせます。

進学実績

鎌倉女学院中学校・高等学校は、安定した大学進学実績を誇っています。

2024年度(最新)進学実績

国公立大学
2024年度は卒業生155名のうち、一橋大学1名をはじめ、国公立大学に合格者を輩出しています。

私立大学
2024年度の主な私立大学合格実績は、早稲田大学43名、慶應義塾大学19名、上智大学57名、東京理科大学21名で、早慶上理の合計は140名(現役133名)となっています。現役合格率は85.81%と非常に高い数値を記録しています。

GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)の合格者数は、明治大学54名、青山学院大学42名、立教大学72名、中央大学31名、法政大学27名、学習院大学13名で、合計239名となっています。

医学部医学科
2024年度は医学部医学科に2名が合格しており、昭和医科大学医学部医学科、聖マリアンナ医科大学医学部医学科に合格しています。

推薦入試の実績
2024年度卒業生のうちおよそ30%の生徒が、学校推薦型選抜入試、総合型選抜入試によって進学しました。

学校推薦型選抜(公募制)入試では、東京外国語大学言語文化学部、東京農工大学農学部、昭和医科大学医学部医学科、聖マリアンナ医科大学医学部医学科、麻布大学獣医学部、星薬科大学薬学部、昭和薬科大学薬学部などに合格しています。

総合型入試では、東北大学農学部、早稲田大学法学部、青山学院大学地球社会共生学部、中央大学文学部人文社会学科、明治大学政治経済学部、立教大学異文化コミュニケーション学部などに合格しています。

2023年度進学実績

2023年度も安定した進学実績を維持しており、早慶上理をはじめとする難関大学に多数合格しています。

進学先の特徴

約9割が大学へ進学し、そのうち約2割が国公立大学合格者で、東大合格実績もあります。早慶合格者は毎年70名前後で、GMARCH への合格者も多く、安定した進学実績を維持しています。

文系理系問わず多様な学部に進学しており、医学部、薬学部、獣医学部などの専門性の高い学部への進学者もいます。


入試情報

入試の特徴

鎌倉女学院中学校の入試は、基本から標準レベルの問題を中心とした出題となっています。

入試は複数回実施されます。各科目とも、中学受験の学習範囲をしっかりと理解し、速く正確に解答する力が求められます。

入試日程(2026年度)

1次入試

  • 試験日:2026年2月1日(日)午前
  • 募集人員:約50名
  • 試験科目:4科(国語・算数・社会・理科)

2次入試

  • 試験日:2026年2月2日(月)午前
  • 募集人員:約80名
  • 試験科目:2科(国語・算数)または4科(国語・算数・社会・理科)

3次入試

  • 試験日:2026年2月3日(火)午後
  • 募集人員:約30名
  • 試験科目:2科(国語・算数)

帰国生入試
12月実施予定

募集要項

募集人員

  • 1次入試:約50名
  • 2次入試:約80名
  • 3次入試:約30名

出願方法
Web出願(miraicompass)となります。出願期間は1月中旬を予定しています。

受験料
詳細は学校公式ホームページでご確認ください。

学費(年額概算)
詳細は学校公式ホームページでご確認ください。

当日の対応
複数回受験する場合は、待機室が用意されます。小規模校ならではの温かい対応が特徴で、受験生一人ひとりに丁寧な案内が行われます。

詳細な募集要項は、必ず学校公式ホームページでご確認ください。


おすすめポイント

1. 120年以上の歴史と伝統

1904年創立、120年以上の歴史を持つ伝統校です。「愛と誠実と献身」を教育理念とし、長年にわたり女子教育を実践してきました。

2. 古都鎌倉を活かした独自の教育プログラム

中学では「鎌倉学」、高校では「国際・環境学」という独自の授業があります。鎌倉散策や国宝館見学などのフィールドワークを通して、五感で歴史を感じ、日本の伝統文化への理解を深めます。

3. 伝統の「鎌女結び」

セーラー服のスカーフを蝶の羽のようにドレープ状に結ぶ「鎌女結び」が特徴的です。この制服に憧れて受験する生徒も少なくありません。

4. 小規模校ならではのきめ細やかな指導

1学年160名前後の小規模校で、生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな指導が特徴です。教員と生徒の距離が近く、家庭的な雰囲気の中で学べます。

5. 充実した進学実績

2024年度は早慶上理140名(現役合格率85.81%)、GMARCH239名など、安定した進学実績を誇ります。約9割が大学へ進学し、早慶合格者は毎年70名前後です。

6. 推薦入試の充実

約30%の生徒が学校推薦型選抜入試、総合型選抜入試によって進学しています。92大学もの指定校推薦枠を保有しており、多様な進路選択が可能です。

7. 120年の伝統に支えられた英語教育

英語教育に特に定評があり、豊富な実践活動と国際交流の機会が用意されています。海外姉妹校との交流プログラムや英語研修制度も充実しています。

8. 由比ヶ浜に近い恵まれた立地

鎌倉駅から徒歩7分、江ノ電和田塚駅から徒歩2分の好立地です。海と山に囲まれた鎌倉の自然豊かな環境の中で、豊かな教養を育むことができます。


まとめ

鎌倉女学院中学校・高等学校は、1904年創立、120年以上の歴史を持つ伝統ある女子校です。「愛と誠実と献身」を教育理念とし、国際理解教育・日本伝統文化理解教育・情操教育・環境教育に力を入れています。

高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校で、生徒数は1学年160名前後の小規模校です。「鎌女(かまじょ)」の愛称で親しまれ、セーラー服のスカーフを蝶の羽のようにドレープ状に結ぶ「鎌女結び」が特徴的で、この制服に憧れて受験する生徒も少なくありません。

鎌倉女学院の最大の特色は、古都鎌倉の立地を活かした独自の教育プログラムです。中学では「鎌倉学」、高校では「国際・環境学」という独自の授業があり、鎌倉散策や国宝館見学などのフィールドワークを通して、五感で歴史を感じ、日本の伝統文化への理解を深めます。この学びが、生徒たちの教養を深め、グローバルな視野を育てます。

1学年160名前後の小規模校ならではの、生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな指導が特徴です。教員と生徒の距離が近く、家庭的な雰囲気の中で学べます。

進学実績も安定しており、2024年度は卒業生155名のうち、早慶上理140名(現役合格率85.81%)、GMARCH239名など、優れた実績を誇っています。約9割が大学へ進学し、そのうち約2割が国公立大学合格者で、早慶合格者は毎年70名前後です。

約30%の生徒が学校推薦型選抜入試、総合型選抜入試によって進学しており、92大学もの指定校推薦枠を保有しています。日々の学習や鎌倉学、国際・環境学をはじめとする鎌倉女学院での学びや様々な校外活動で培った力を活かし、自己実現につなげています。

英語教育に特に定評があり、120年の伝統に支えられた英語教育は、教室の中だけにとどまりません。豊富な実践活動と国際交流の機会が、未来への扉を大きく開き、その先の世界へと導きます。

鎌倉駅から徒歩7分、江ノ電和田塚駅から徒歩2分の好立地で、海と山に囲まれた鎌倉の自然豊かな環境の中で学ぶことができます。由比ヶ浜に近く、鶴岡八幡宮、長谷寺など、鎌倉を代表する観光名所が近隣にあり、歴史と文化を肌で感じることができる環境です。

中学受験を目指すお子様にとって、鎌倉女学院中学校・高等学校は、古都鎌倉の豊かな歴史と文化を活かした独自の教育プログラムで教養を深め、小規模校ならではのきめ細やかな指導で確かな学力を育み、120年の伝統に支えられた英語教育で国際的な視野を広げることができる学校です。「愛と誠実と献身」の精神のもと、豊かな教養と国際的な視野を持った女性として成長することができるでしょう。

学校説明会やオープンスクールなどのイベントに参加して、ぜひ実際の雰囲気を体験してみてください。鎌倉女学院の教育理念や校風、そして伝統の「鎌女結び」が、お子様の成長に合っているかをご確認いただくことをおすすめします。


本記事では、独自に調査した内容を掲載しています。
中学受験に挑戦される皆さまを応援する気持ちを込めて、参考にしていただき、少しでもお役に立てれば嬉しいです。ただし、最新情報や正確な内容については、本記事と異なる場合があります。入試情報や学校行事の詳細は、必ず各学校の公式ホームページでご確認ください。

 

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