浅野中学校・高等学校|神奈川御三家に迫る実力を持つ伝統ある男子進学校の特徴・入試情報・進学実績を徹底解説
「九転十起・愛と和」の精神のもと、学業×部活動×学校行事の文武両道で東大45名の輝かしい進学実績で未来への可能性を拓く
浅野中学校・高等学校は、1920年(大正9年)に浅野財閥の創始者・実業家である浅野總一郎によって「淺野綜合中學校」として横浜市神奈川区に創立された、105年の歴史を持つ伝統ある男子進学校です。「九転十起・愛と和」を校訓とし、困難に立ち向かう不屈の精神と他者への思いやりを育む教育を実践しています。
高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校で、生徒数は約1,200名です。学業×部活動×学校行事の三本柱を軸とした文武両道の教育を実践し、2025年度は東京大学45名(過去最高)、京都大学7名、国公立医学部医学科17名、早慶上理ICU376名、GMARCH190名という神奈川県屈指の進学実績を誇ります。
野球部は甲子園に春1回・夏3回出場、棋道部は全国優勝・準優勝の実績を持つなど、部活動も盛んです。横浜市神奈川区の丘の上に位置し、緑豊かなキャンパスで、生徒の自主性を重んじる自由な校風が魅力です。
浅野の概要
学校の特徴
浅野中学校・高等学校は、1920年に浅野財閥の創始者・実業家である浅野總一郎によって創立されました。浅野總一郎は明治期に欧米を視察し、フォード・モーター等米国の有力企業で人材教育が重視されていることを受け、当時の日本の教育が教養主義に偏っているのを憂い、実学教育を重視した学校を設立しました。
創立時から「九転十起」と「愛と和」を校訓とし、不屈の精神と他者への思いやりを育む教育を実践してきました。2020年1月に創立100周年を迎えた伝統校です。
高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校で、生徒数は約1,200名です。2025年度入試より定員が270名から240名(1学級40名)に変更されました。神奈川御三家(聖光学院・栄光学園)に次ぐ実力を持つ男子進学校として知られています。
学業×部活動×学校行事の三本柱を軸とした文武両道の教育を実践し、生徒の自主性を重んじる自由な校風が特徴です。「めんどうみ」の良い学校としても定評があり、すべての教職員が一人ひとりの生徒を見守っています。
教育理念
浅野の教育理念は、「九転十起・愛と和」という2つの校訓に表されています。
九転十起
一般に言われている七転び八起きより2回多くなっています。これは幾多の困難や挫折にあっても不屈の闘志で未来を切り開いた創立者・浅野總一郎の生き方そのものを表現しています。現代風に言い換えれば「自己に対しては粘り強く研鑽する」ことを意味します。
愛と和
創立者の意を汲んで初代校長に就任した水崎基一によるもので、人間が日々生活する上での心得を表しています。現代風に言い換えれば「周りの人への気遣いを忘れない」こととなります。
この2つの校訓は、現在でも色あせることなく受け継がれており、浅野の教育の根幹を成しています。
また、教育目標として「自主独立の精神、義務と責任の自覚、高い品位と豊かな情操を具えた、心身ともに健康で、創造的な能力をもつ逞しい人間を育成する」ことを掲げています。
所在地・アクセス
所在地
〒221-0012 神奈川県横浜市神奈川区子安台1-3-1
アクセス
- JR京浜東北線「新子安」駅から徒歩8分
- 京浜急行電鉄「京急新子安」駅から徒歩8分
横浜市神奈川区の丘の上に位置し、緑豊かな環境に恵まれています。東京・横浜方面からのアクセスも良好で、通学にも便利な立地です。
浅野の特徴
敷地・立地
浅野中学校・高等学校は、横浜市神奈川区子安台の丘の上に位置しています。広大なキャンパスには、充実した教育施設が整っており、運動場やテニスコート、体育館、温水プールなども完備されています。
キャンパス内には「銅像山」と呼ばれる混交林が存在し、神奈川県の鳥獣保護区として指定されています。多くの生物が生息しており、生物部は銅像山に生息する生物の採集や観察を活動の一環で行っています。
緑豊かな自然環境の中で、都会の喧騒から離れた静かな場所にありながら、新子安駅から徒歩8分と交通の利便性も兼ね備えています。
周辺環境
横浜市神奈川区の閑静な住宅街に位置し、学習に集中できる静かな環境が整っています。自然豊かな環境でありながら、横浜の中心部へのアクセスも良好で、文化的な活動にも恵まれています。
通学の利便性と豊かな自然環境を兼ね備えた、理想的な立地となっています。
教育方針
カリキュラム概要
浅野では、全教科ともに中学1年から高校3年までの6ヵ年を見通してカリキュラムを構成しています。一方で、芸術科目や技術・家庭科などの体験的な学びも大切にしています。
中学
中学2年間で中学校の学習内容を履修し、中3から高校の教材を取り入れていきます。基礎学力をしっかりと定着させることを重視しています。
高校
高2からは希望進路に応じた授業体系に移行し、高3では各大学の入試に対応した演習を含んだ授業が行われます。大学受験を見据えた実践的な学習を展開します。
特色ある取り組み
- 日常の授業を第一に、先進のICT教育・グローバル教育も組み合わせた充実の6年間一貫教育プログラム
- 授業を基本にした効率的な指導
- 実績に裏付けられたオリジナルテキストの利用
- 高い専任率(教職員全員で生徒一人ひとりを見守る体制)
グローバル教育と海外研修
浅野では、グローバル教育にも力を入れています。
海外研修プログラム
希望者を対象とした海外研修プログラムがあり、語学力の向上と国際的な視野を育みます。
英語教育
実践的な英語力を身につけるため、英会話の授業やオンライン英会話なども取り入れています。
学習サポート
「めんどうみ」の良い指導
浅野の最大の特徴は、教職員全員で生徒一人ひとりの自立を見守る「めんどうみ」です。担任はもちろん、様々な教職員が多角的な視点で自立を見守ることで、生徒たちは自分の頭で、心で、それぞれの最適な未来を導き出し、志望大学へと向けて強い目的意識を持って歩み出していきます。
職員室や学年控室はいつでも生徒が相談に来られるようにオープンにしており、教職員は気づいたことがあればすぐ声をかけ、生徒も何かあれば相談できるという校風が綿々と受け継がれています。
補習・追試・講習
遅れている生徒には補習や追試、夏の講習などを実施しています。高3の直前講習まで多くの生徒が参加し、下校時刻まで教室で自習している生徒が多く見られます。
学習面・生活面の指導
必要に応じて日常的に生徒面談を実施します。担任ひとりではなく学年の担任全員で、さらには各教科担当、部活動顧問、他の教職員が連携し、必要が生じた時はご家庭とも密に連絡をとって対応します。
大学受験への取り組み
浅野では、「第一志望の大学への進学を実現する」ことを目標に、生徒一人ひとりにしっかりと向き合う進路指導を行っています。
進路指導の特色
日常の授業を大切にし、学習習慣を身につける指導を徹底しています。高3では各大学の入試に対応した演習を含んだ授業が行われ、志の高い生徒が多く、直前講習まで多くの生徒が参加します。
面談とサポート
学習面・生活面の指導において は必要に応じて日常的に生徒面談を実施し、担任だけでなく学年の担任全員、各教科担当、部活動顧問が連携してサポートします。
進学実績
2025年度は東京大学に過去最高の45名が合格し、現役受験者に対しての合格率が文系58%、理系56%と高い数値を記録しました。国公立医学部医学科も現役13名(現浪合計17名)で、難関校への現役合格者も多く含んでいます。
部活動
浅野では、学業×部活動×学校行事の三本柱を軸とした文武両道の教育を実践しています。多くの生徒が部活動に参加し、運動部・文化部ともに活発に活動しています。
運動部
野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、テニス部、卓球部、陸上競技部、水泳部、柔道部、剣道部、ラグビー部など
文化部
棋道部(囲碁・将棋)、吹奏楽部、軽音楽部、演劇部、美術部、写真部、放送部、生物部、物理部、化学部、地学部、コンピュータ部、ESS(英語部)など
強みのある部活動
野球部
甲子園に春に1回・夏に3回出場している伝統ある部活動です。最高位は戦前の全国ベスト8。戦後は、夏の県大会優勝1回(甲子園出場)、同ベスト4が2回、秋季県大会優勝3回、春季県大会優勝1回の実績を持っています。
棋道部
近年、文部科学大臣杯中学校囲碁団体戦全国大会で好成績(第3回大会はベスト8、第4回大会は優勝、第5回大会は準優勝)を収めています。全国トップクラスの実力を持つ部活動です。
その他
吹奏楽部、生物部なども活発に活動しており、大会やコンクールで優秀な成績を残しています。
浅野生の特長
校則
浅野は、生徒の自主性を重んじる自由な校風で、校則は必要最低限のものに留められています。
携帯電話・スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用は禁止されています。生徒の良識に任せる部分も多く、自主的に考えて行動することが求められます。
服装については指定の制服がありますが、過度に厳しい規則ではなく、バランスの取れた校則となっています。管理されるよりも、自分の裁量で自由に物事を進めたい自主性の高い生徒に適した環境です。
制服
浅野の制服は、シンプルで清潔感のある男子校らしいデザインです。
冬服
紺色のブレザーに、グレーのスラックス、白いシャツ、ネクタイを着用します。品格のある伝統的なデザインで、長年にわたり親しまれています。
夏服
白いシャツにグレーのスラックスで、清潔感のある爽やかな印象です。夏は半袖シャツの着用も認められています。
進学実績
浅野中学校・高等学校は、神奈川県屈指の進学校として、全国トップクラスの大学進学実績を誇っています。
2025年度(最新)進学実績
東京大学への飛躍的な躍進
2025年度は東京大学に学校推薦型選抜合格1名を含み、合格者数が現役・現浪合計ともに過去最高の45名となりました。現役受験者に対しての合格率が文系58%、理系56%と高い数値を記録し、志の高い生徒たちが最後まで諦めず努力した結果が表れています。
国公立大学
2025年度の国公立大学合格実績は、東京大学45名、京都大学7名、一橋大学(人数未公表)、東京科学大学(旧東京工業大学)17名(現役)、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学など、旧帝大にも多数合格しています。
国公立医学部医学科は現役13名(現浪合計17名)で、東北大学・東京科学大学・横浜市立大学・千葉大学をはじめとする難関校への現役合格者も多く含んでいます。
私立大学
2025年度の主な私立大学合格実績は、4月1日現在、のべ現役合格者数が慶應義塾大学115名、早稲田大学91名の計206名となりました。実人数合格者は慶應義塾大学94名、早稲田大学73名となっています。
早慶上理ICU合計376名、GMARCH合計190名と、私立大学への合格実績も安定しています。
医学部医学科への合格者数も48名と多く、医療系志望者への手厚いサポートが実績として表れています。
2024年度進学実績
2024年度も安定した進学実績を維持しており、東京大学、京都大学をはじめとする難関大学に多数合格しています。
進学実績の特徴
浅野の進学実績の特徴は、東京大学・京都大学・国公立医学部医学科など、最難関大学への合格者が多いことです。2025年度の東京大学45名という合格者数は、神奈川御三家に迫る実力を示しています。
また、早慶上理への合格者数も多く、現役での進学率が高いのも特徴です。生徒一人ひとりの志望と挑戦に寄り添う「めんどうみ」の良い指導が、これらの実績を支えています。
入試情報
入試の特徴
浅野中学校の入試は、神奈川県内トップクラスの難易度を誇ります。問題量が多く、時間配分と問題の取捨選択が非常に重要です。
算数
問題量が多く、難易度も高いことから、時間配分と問題の取捨選択が非常に重要です。例年、大問は6~7題が出題され、50分という限られた時間内に解き切る必要があります。大問1は計算問題が中心ですが、他校とは異なり、難易度が高い問題が多く含まれています。図形問題も頻出であり、特に面積比や相似・対称に関する問題は、入念な対策が必要不可欠です。
国語
長文読解と記述問題が中心です。論理的思考力と記述力が求められます。
理科
大問4~6題が出題され、物理、化学、生物、地学の全分野からバランス良く問題が出題されます。実験や観察を題材とした問題が多く、図やグラフ、表を読み解く力が求められます。
社会
大問3~4題が出題され、地理、歴史、公民の全分野からバランス良く問題が出題されます。リード文が長く、試験時間40分ということもあり、時間配分が重要です。近年では、100字程度の記述問題が出題されるようになっています。
入試日程(2026年度)
一般入試
- 試験日:2026年2月3日(火)午前
- 募集人員:240名(2025年度より定員変更)
- 試験科目:4科(国語・算数・社会・理科)
帰国生入試
12月実施予定
重要な変更点
2025年度入試より定員が270名(1学級45名)から240名(1学級40名)に変更されました。これにより、より少人数での教育が実現され、きめ細やかな指導が可能になります。
募集要項
募集人員
- 一般入試:240名
出願方法
インターネット出願となります。出願期間は1月中旬を予定しています。
受験料
25,000円
入学手続き
合格発表はインターネットで行われ、合格書類は郵送されます。
学費
詳細は学校公式ホームページでご確認ください。奨学金制度もあります。
当日の対応
受験番号1001番以降は入室時間が遅くなるため、早めに出願することをおすすめします。受験番号順の解散になるため、早い番号の方が早く解散できます。
詳細な募集要項は、必ず学校公式ホームページでご確認ください。
おすすめポイント
1. 全国トップクラスの進学実績
2025年度は東京大学45名(過去最高)、京都大学7名、国公立医学部医学科17名、早慶上理ICU376名、GMARCH190名など、神奈川御三家に迫る実力を持つ進学実績を誇ります。
2. 「九転十起・愛と和」の校訓
困難に立ち向かう不屈の精神と他者への思いやりを育む教育を105年にわたり実践してきました。現代風に言えば「自己に対しては粘り強く研鑽し、周りの人への気遣いを忘れない」ことを大切にしています。
3. 学業×部活動×学校行事の文武両道
学業だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が整っています。野球部は甲子園出場、棋道部は全国優勝・準優勝の実績を持ちます。
4. 「めんどうみ」の良い指導
教職員全員で生徒一人ひとりの自立を見守る「めんどうみ」の良さが特徴です。職員室や学年控室はいつでも生徒が相談に来られるようにオープンにしており、高い専任率で生徒をサポートします。
5. 生徒の自主性を重んじる自由な校風
校則は必要最低限で、生徒の自主性を尊重します。管理されるよりも、自分の裁量で自由に物事を進めたい自主性の高い生徒に適した環境です。
6. 完全中高一貫校
高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校で、6年間をかけてじっくりと学力を育成します。2025年度より定員が240名に変更され、より少人数での教育が実現されます。
7. 緑豊かなキャンパス
横浜市神奈川区の丘の上に位置し、「銅像山」と呼ばれる混交林を持つ緑豊かなキャンパスです。鳥獣保護区にも指定されており、自然に恵まれた環境で学べます。
8. 切磋琢磨できる仲間
志の高い生徒が集まり、お互いに切磋琢磨できる最高の学習環境が整っています。下校時刻まで教室で自習している生徒が多く、勉強だけでなく部活動や趣味にも全力で打ち込む仲間たちと充実した6年間を過ごせます。
まとめ
浅野中学校・高等学校は、1920年創立、浅野財閥の創始者・実業家である浅野總一郎によって設立された、105年の歴史を持つ伝統ある男子進学校です。「九転十起・愛と和」を校訓とし、困難に立ち向かう不屈の精神と他者への思いやりを育む教育を実践してきました。
高校からの生徒募集を行わない完全中高一貫校で、生徒数は約1,200名です。2025年度入試より定員が240名(1学級40名)に変更され、より少人数での教育が実現されています。学業×部活動×学校行事の三本柱を軸とした文武両道の教育を実践し、生徒の自主性を重んじる自由な校風が特徴です。
浅野の最大の特徴は、教職員全員で生徒一人ひとりの自立を見守る「めんどうみ」の良さです。職員室や学年控室はいつでも生徒が相談に来られるようにオープンにしており、担任だけでなく学年の担任全員、各教科担当、部活動顧問が連携してサポートします。高い専任率で、生徒一人ひとりにしっかりと向き合う指導が実践されています。
進学実績も全国トップクラスで、2025年度は東京大学に過去最高の45名が合格し、京都大学7名、国公立医学部医学科17名、早慶上理ICU376名、GMARCH190名など、神奈川御三家に迫る実力を示しています。現役受験者に対しての合格率が東京大学で文系58%、理系56%と高い数値を記録し、志の高い生徒たちが最後まで諦めず努力した結果が表れています。
部活動も盛んで、野球部は甲子園に春1回・夏3回出場、棋道部は全国優勝・準優勝の実績を持つなど、文武両道を体現しています。学業だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が整っています。
横浜市神奈川区の丘の上に位置し、「銅像山」と呼ばれる混交林を持つ緑豊かなキャンパスです。鳥獣保護区にも指定されており、自然に恵まれた環境で学べます。新子安駅から徒歩8分と、交通の利便性も兼ね備えています。
中学受験を目指すお子様にとって、浅野中学校・高等学校は、「九転十起・愛と和」の精神のもと、困難に立ち向かう力と他者への思いやりを育み、全国トップクラスの進学実績により難関大学への進路を拓くことができる学校です。生徒の自主性を重んじる自由な校風の中で、勉強だけでなく、部活動や趣味にも全力で打ち込み、切磋琢磨できる仲間たちと充実した6年間を過ごすことができるでしょう。
学校説明会やオープンスクールなどのイベントに参加して、ぜひ実際の雰囲気を体験してみてください。浅野の教育理念や校風が、お子様の成長に合っているかをご確認いただくことをおすすめします。
中学受験に挑戦される皆さまを応援する気持ちを込めて、参考にしていただき、少しでもお役に立てれば嬉しいです。ただし、最新情報や正確な内容については、本記事と異なる場合があります。入試情報や学校行事の詳細は、必ず各学校の公式ホームページでご確認ください。

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