関東学院中学校高等学校|「人になれ 奉仕せよ」のキリスト教精神で個性を伸ばす神奈川の完全中高一貫共学校の特徴・入試情報・進学実績を徹底解説
140年の伝統を持つキリスト教教育のもと、「人になれ 奉仕せよ」の校訓を掲げ、自由な校風の中で主体性と探究心を育み、GMARCHを中心とした確かな進学実績を実現
関東学院中学校高等学校は、1884年に横浜バプテスト神学校として創立され、1919年に中学関東学院として設立された、キリスト教プロテスタントの精神を基盤とする完全中高一貫の共学校です。横浜市南区三春台の高台に位置し、「Be a Man and Serve the World(人になれ 奉仕せよ)」を校訓として、週2回の礼拝と週1回の聖書の授業を通じてキリスト教教育を実践しています。
高校からの生徒募集は1990年を最後に行わず、完全中高一貫教育を展開しています。生徒数は約800名で、中学2年から成績上位者による選抜クラスを設置し、生徒の成長段階に応じたきめ細やかな教育を行っています。2008年から導入した新カリキュラムの成果により、GMARCHを中心に着実な進学実績を積み重ねています。
マーチングバンド部は全国大会で6度のグランプリ受賞、オーケストラ部は約160名の部員を擁するなど、部活動も非常に活発です。自由な校風の中で主体性を重視し、独自の探究学習「横浜学 横浜ロゲイニング」やSDGsへの取り組みを通じて、生徒一人ひとりの個性と可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。
関東学院中の概要
学校の特徴
関東学院中学校高等学校は、1884年に横浜バプテスト神学校として創立され、140年の歴史を持つキリスト教プロテスタントの学校です。1919年に中学関東学院として設立され、1947年に関東学院中学校(新制)を開校しました。
横浜バプテスト神学校を前身とする完全中高一貫校で、高等学校の入学者一般募集は1990年を最後に行っていません。中学入学から高校卒業までの6年間を通して、一貫した教育を実践しています。
2008年に導入した新カリキュラムで6年間学んだ生徒から、GMARCHを中心に着実な進学実績を積み重ねてきました。中学2年から成績上位者による選抜クラスを設置し、生徒の成長段階に応じたきめ細やかな教育を行っています。
系列に関東学院大学がありますが、関東学院大学への進学数は多くなく、ほとんどの卒業生が外部の大学に進学します。生徒数は約800名(男子約545名、女子約255名)で、男女共学の活気ある環境です。
2018年度から二期制になり、授業時間が増加し、英会話教室ベルリッツ・ジャパンと連携したベルリッツ・メソッドによる外国人講師による英語のみを用いた総合的学習の授業も加わりました。
教育理念
関東学院中学校高等学校の教育理念は、キリスト教プロテスタントの精神に基づく「Be a Man and Serve the World(人になれ 奉仕せよ)」です。
「人になれ 奉仕せよ」
この校訓は、単に知識を身につけるだけでなく、豊かな人間性を育て、他者のために尽くすことができる人間の育成を目指しています。自分を開発できない者が人に奉仕しても意味がないという考えのもと、自らが向上して周りにも供給できるようなサーバントリーダーを目指すことを重視しています。
キリスト教教育の実践
週2回の朝礼拝、月に1回の中学合同礼拝が行われ、週1回聖書の授業が全学年で必修となっています。ボランティア活動なども通じて、奉仕の精神を実践的に学びます。
三つの教育の柱
キリスト教を柱とした教育 – 学校生活の規範はキリスト教を基にし、豊かな人間を育てます
他人との共感を大切にする – 奉仕の心を持ち、他人との共感を大切にしながら自己の能力を生かして活動できるリーダーの育成を目指します
主体性の重視 – 他者理解と同時に主体性を大切にした指導を行い、生徒に任せる部分を多くした自由な校風を作っています
自己開発の精神
部活動と勉強は≒(ニアリーイコール)で、どちらの活動も目的は「自己開発」であると考えています。昨日の自分より今日の自分がよくなり、明日の自分が今日の自分よりも更によくなるために、今何をするべきなのかを考えて生活することを重視しています。
所在地・アクセス
所在地
〒232-0002 神奈川県横浜市南区三春台4
アクセス
- 京浜急行線「黄金町駅」より徒歩5分
- 横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」より徒歩8分
横浜市南区の高台に位置しています。横浜駅から約15分、大船駅から約25分とアクセスも良好です。丘の上にある校舎は雰囲気がとても良く、学校生活を楽しく過ごせる環境です。
関東学院中の特徴
敷地・立地
関東学院中学校高等学校は、横浜市南区三春台の高台に位置しています。丘の上にある校舎は眺めが良く、開放的な雰囲気の中で学ぶことができます。
校舎や体育館、グラウンドなどの施設が整っており、充実した学校生活を送ることができます。中学1年生から高校3年生までの教室が同じ階に位置しているため、学年を超えた交流がしやすい環境です。
食堂も完備されており、美味しいパンやジュースが購入できる自動販売機もあります。中高一貫ならではの、高校生のような生活が送れる環境が整っています。
周辺環境
横浜市南区の閑静な住宅街に位置し、学習に集中できる静かな環境が整っています。最寄り駅からのアクセスも良好で、京急線黄金町駅から徒歩5分、市営地下鉄阪東橋駅から徒歩8分と通学の利便性に優れています。
横浜の中心部からも近く、都市の利便性と学習に適した環境を両立しています。丘の上という立地により、開放的で明るい雰囲気の中で学校生活を過ごすことができます。
教育方針
カリキュラム概要
関東学院中学校高等学校では、完全中高一貫教育のメリットを活かした独自のカリキュラムを展成しています。
中学2年からの選抜クラス
中学2年から成績上位者約40名による選抜クラスが構成され、早くから進路意識を高めています。中学入試の結果だけで選抜クラスを決めるのではなく、中学生は成長速度に幅があるため、ゆっくり成熟していく生徒も十分に伸ばすことができる仕組みとなっています。毎年クラスの入れ替えを行い、自分の学力に合うクラスで授業を受けることができます。
ベストクラス
高等部では難関大学を目指す「ベストクラス」を設置し、国公立大学や早稲田大学、慶應義塾大学などの志望者が集まる環境を作っています。約230名の学年のうち、約100名が難関と呼ばれる大学を志望し、半数近くが最上位を目標としています。
ベルリッツ・メソッドの導入
2018年度から英会話教室ベルリッツ・ジャパンと連携し、ベルリッツ・メソッドによる外国人講師による英語のみを用いた総合的学習の授業を導入しています。英語教科書にはプログレスを採用し、国際社会で活躍できる英語力を育成しています。
探究学習の充実
「横浜学 横浜ロゲイニング(通称はまロゲ)」という独自の探究学習を実施しています。地図やコンパスを使い、横浜市内に設置されたチェックポイントを巡る活動を通じて、SDGsの課題解決に取り組んでいます。高校2年生が制作したマップを使い、生徒が主体的に学ぶ姿勢を育てています。
二期制と週6日制
2018年度から二期制になり、授業時間が増加しました。2008年度から週6日制に戻しており、しっかりとした学習時間を確保しています。
学習サポート
「自走」と「共走」
進路指導における成果向上の条件として、「自走」と「共走」をテーマに掲げています。個別に問題を解いた後、解き方をみんなで共有し検討する「共走」(学び合い)により、周りに刺激を受け学力をぐんぐんと伸ばすきっかけを作っています。
小テストと補習
数学や英語の授業前に小テストがあり、合格点に満たない生徒は部活に参加せず追試を受けます。このシステムにより、基礎学力の定着を図っています。
解説動画の活用
教材の中にQRコードを埋め込み、授業中の振り返りで使ったり、必要な動画をすぐに見られるようにしています。生徒が速習を終え、自主的に学習を進められる環境を整えています。
理数教育の充実
実験の時間を重んじる理数教育により、非常に高度な実験環境が用意されています。実験を通じて科学的思考力を養い、理系分野での活躍を目指す生徒を支援しています。
教師との距離の近さ
先生がとても優しく面白く、不安や心配なことがあったときに個人的に相談に乗ってくれるため、部活面でも勉強面でも安心して取り組むことができます。諭す先生が多く、怒鳴る先生はいないため、穏やかに過ごせる環境です。
大学受験への取り組み
関東学院中学校高等学校では、「自走」と「共走」をテーマに、生徒一人ひとりの進路実現を支援しています。
進路指導の特色
ダイバーシティの時代にふさわしく、それぞれが自分の目標を持ち、その目標に向かって自己開発をどう展開していくのかを考えることが本校の進路指導の基本です。スクールモットー「人になれ 奉仕せよ」も自己開発であると考え、自らが向上して周りにも供給できるようなサーバントリーダーを目指します。
高3秋の進路決定面談
高校3年の秋に、生徒が第一志望の大学、志望理由、試験科目を書き、保護者からも一筆いただいて提出します。それを担任、進路指導主任、学年主任、校長が目を通して印鑑が押された状態で返ってきます。これで生徒は覚悟を決め、国公立大学後期も含めて約1年3ヶ月、スイッチを入れて頑張っていく流れに持っていきます。
難関大学への挑戦
2025年度高校3年生は国公立大学志望者が約70名、早稲田大学、慶應義塾大学などの志望者を加えて難関と呼ばれる大学を約100名が志望しています。学年に約230名の生徒が在籍しているため、半数近くが最上位を目標としています。
横浜翠嵐高校の進路指導を参考
進学実績を飛躍的に伸ばしている横浜翠嵐高校に近いイメージで指導しており、前任校での経験を活かした効果的な進路指導を実践しています。
GMARCHを中心とした実績
2008年に導入した新カリキュラムで6年間学んだ生徒から、GMARCHに108名など着実な進学実績を積み重ねています。系列の関東学院大学への進学者は少なく、多くの生徒が外部の難関大学を目指しています。
部活動
関東学院中学校高等学校では、部活動が非常に盛んで、運動部18、文化部16が活動しています。
運動部
ダンス部、ヨット部、ラグビー部、サッカー部、野球部、バスケットボール部、バレーボール部、テニス部、バドミントン部など、中学校にはなかなかない運動部があることが特徴的です。
文化部
マーチングバンド部、オーケストラ部、軽音楽部、演劇部、美術部、写真部、放送部、科学部など、特に音楽に関する部活動が盛んです。
部活動の特徴
体育祭では1~6組合同のチームに分かれて競技に参加するため、他クラスの生徒とも仲良くなれます。部活動も充実しており、熱中できるものが見つけられる環境が整っています。
部活動と勉強は≒(ニアリーイコール)で、どちらの活動も目的は「自己開発」です。部活動を通じて、昨日の自分より今日の自分がよくなるために何をするべきかを考える姿勢を育てています。
強みのある部活動
マーチングバンド部
1952年創部の日本最古の歴史を持つ学生マーチングバンドです。全国大会に42回出場し、その内6度のグランプリ(日本一)を受賞した実績があります。2019年度は第47回全国大会において高等学校の部で第5位の成績を収めました。
ラグビーW杯の開幕戦オープニングアクトへの参加、紅白歌合戦のゆずのサポート、ドラゴンクエストスペクタクルツアーなどの大型イベントへのゲスト出演、ゆずや桃色クローバーZなどのアーティストのコンサートへの出演など、活動は多岐に渡ります。厳しい練習の先に一生の思い出となる経験が待っています。
オーケストラ部
2005年創部で、現在約160名の部員で多くの方々に音楽を届けています。活動日は月水金土で、研究発表会やかんらんさい(文化祭)でのステージなど、日頃なかなか演奏する機会のない古典の名曲も演奏しています。部員数が増え、演奏活動の場が広がっています。
その他の部活動
ダンス部は大会に出場するなど活発に活動しており、多くの方に応援されて部活動ができていることに感謝しながら一生懸命頑張っています。
関東学院中生の特長
校則
関東学院中学校高等学校は、主体性を大切にした自由な校風で、生徒に任せる部分が多くなっています。
自由度の高い校風
通学かばんが自由で、靴も指定されていません。女子は髪が長いと結ばなければいけないというルールもありません。携帯電話・スマートフォンの持ち込みも許可されています。
生徒たちは「確かに自由ですね。だからといって、授業中にふざけるとかはなく、いい意味でメリハリがあります」と語っており、自由だからこそ自分の行動に責任を持つようになると実感しています。
主体性を重視
他者理解と同時に主体性を大切にした指導を行っており、生徒に任せる部分を多くしています。周りが見た時に不快に感じるようなことはしたくないという意識のもと、自由だからこそ節度ある行動を心がける生徒が育っています。
穏やかな環境
キリスト教教育に基づいているため、穏やかで他者を思いやれる生徒が多く育ちます。生徒に対しても諭す先生が多く、怒鳴る先生はいないため、穏やかに過ごせる環境です。トイレ等の設備がきれいであることが、すべてを物語っています。
制服
関東学院中学校高等学校の制服は、1985年に採用された洗練されたデザインで、赤と緑のタータンチェックが特徴的です。2023年度から新制服を導入し、伝統のデザインはそのままに、現代的な素材やスラックスの導入などでブラッシュアップしています。
女子制服
中学女子は赤のリボンに赤チェックのスカート、高校女子は緑のリボンに緑チェックのスカートが特徴です。「赤と緑のタータンチェックのスカートって他の学校にないんですよ。リボンも真っ赤ではなくて、少し落ち着いた色が好きです」と生徒からも好評です。
女子生徒用スラックスも選択でき、個性を大切にした着こなしができます。
男子制服
中学男子は赤ネクタイ、高校男子は紺のネクタイ、紺のスラックスで統一されています。
夏服の選択肢
夏にはワイシャツのほかにポロシャツも選べます。2020年6月から導入されたポロシャツは、着心地が良く洗濯も楽にできるため、生徒からも保護者からも好評です。
セーターとベスト
セーターとベストは紺、黒、グレーの三色を採用しており、コーディネートを楽しむことができます。
自由度の高さ
カバンや靴を指定せず、それぞれの好みで選んだものを使用できます。自由度が高いからこそ、生徒たちはそれぞれが節度ある着こなしを守り、身なりを整えたうえでコーディネートを楽しんでいます。
「女の子にとって、毎日着る制服がかわいいかはとても重要ポイント。関東学院を選んだのも、制服に一目惚れしたからです」という声もあり、多くの生徒が制服を気に入っています。
進学実績
関東学院中学校高等学校は、2008年に導入した新カリキュラムの成果により、GMARCHを中心に着実な進学実績を積み重ねています。
2024年度進学実績
国公立大学
国公立大学(旧帝大+一工を除く)に5名が合格しています。
医学部医学科
医学部合格者数は6名となっています。
私立大学
早慶上理ICUに48名、GMARCHに107名、関関同立に2名が合格しています。
進学実績の特徴
GMARCHへの強さ
2008年に導入した新カリキュラムで6年間学んだ生徒から、GMARCHに108名など、GMARCHを中心とした着実な進学実績を誇ります。
東京大学合格の実績
センター試験でつまずき東大をあきらめても不思議ではなかった生徒が、第一志望を貫き二次試験に挑んで見事に合格を手にするなど、生徒の可能性を最大限に引き出す指導が行われています。
外部大学への進学志向
系列大学である関東学院大学への進学数は多くなく、ほとんどの卒業生が外部の難関大学に進学します。
「自走」と「共走」の成果
「自走」(自主的な学習)と「共走」(学び合い)をテーマにした進路指導により、生徒が互いに力を高め合い、難関大学への合格を実現しています。
国公立大学志望者の増加
2025年度高校3年生は国公立大学志望者が約70名、早稲田大学、慶應義塾大学などの志望者を加えて約100名が難関大学を志望しており、学年の半数近くが最上位を目標としています。
入試情報
入試の特徴
関東学院中学校の入試は、基本から標準レベルの問題を中心としながらも、いくつかの知識を組み合わせて解く問題が多いことが特徴です。偏差値55~60(四谷大塚48、首都圏模試60)で、中堅校として人気があります。
入試の難易度
偏差値50を超えている学校のため、受験に挑戦する生徒の中で平均以上を取る必要があります。基本的な知識を応用することができるほどの学力が求められます。
配点と合格ライン
国語・算数が各100点満点、理科・社会が各60点満点、計320点満点で行われます。その中で合格するためには63%ほどにあたる200点以上を取る必要があります。
入試日程(2026年度)
1期A日程
- 試験日:2026年2月1日(日)午前
- 募集人員:約50名
- 試験科目:4科(国語・算数・社会・理科)
1期B日程
- 試験日:2026年2月1日(日)午後
- 募集人員:約65名
- 試験科目:2科(国語・算数)
1期C日程
- 試験日:2026年2月3日(火)午前
- 募集人員:約65名
- 試験科目:4科(国語・算数・社会・理科)
2期日程
- 試験日:2026年2月5日(木)午前
- 募集人員:約20名
- 試験科目:2科(国語・算数)
帰国生入試
12月に実施予定
募集要項
募集人員
約210名(1期A:約50名、1期B:約65名、1期C:約65名、2期:約20名)
出願方法
Web出願となります。2026年度入試のWeb出願は2025年11月から開始されています。
科目別の特徴
国語:文章の読解に関する問題は基本的なものが多く、記述式の問題はほとんど出題されません。選択肢の選び方についてしっかり練習しておくと良いでしょう。熟語や慣用句などの問題は幅広いレベルで出題されます
算数:手がつけられないほど難しい問題は出題されませんが、いくつかの知識を組み合わせて解く問題が多いです。過去問をしっかり確認して、問題へのアプローチ方法や時間配分を確認しておきましょう
理科・社会:基礎的な知識をしっかりと身につけた上で、思考力を問う問題にも対応できることが必要です
学費(年額概算)
詳細は学校公式ホームページでご確認ください。その他に学校制定品などの購入が必要です。
併設小学校からの進学
関東学院小学校から男子20名、女子20名が進学しています。
詳細な募集要項は、必ず学校公式ホームページでご確認ください。
おすすめポイント
1. 140年の伝統を持つキリスト教教育
1884年に横浜バプテスト神学校として創立され、140年の歴史を持つキリスト教プロテスタントの学校です。「Be a Man and Serve the World(人になれ 奉仕せよ)」を校訓とし、週2回の礼拝と週1回の聖書の授業を通じて、奉仕の精神を育てます。
2. 完全中高一貫の教育体制
高校からの生徒募集は1990年を最後に行っておらず、完全中高一貫教育を展開しています。6年間を通して一貫した教育を受けることができます。
3. 主体性を重視した自由な校風
他者理解と同時に主体性を大切にした指導を行い、生徒に任せる部分を多くした自由な校風です。通学かばんや靴が自由、髪型の制限もほとんどなく、生徒の個性を大切にしています。自由だからこそ、自分の行動に責任を持つ力が育ちます。
4. 独自の探究学習「横浜学 横浜ロゲイニング」
「横浜学 横浜ロゲイニング(通称はまロゲ)」という独自の探究学習を実施しています。地図やコンパスを使い、横浜市内に設置されたチェックポイントを巡る活動を通じて、SDGsの課題解決に取り組みます。高校2年生が制作したマップを使い、生徒が主体的に学ぶ姿勢を育てています。
5. 中学2年からの選抜クラス制度
中学2年から成績上位者約40名による選抜クラスが構成され、早くから進路意識を高めています。毎年クラスの入れ替えを行い、自分の学力に合うクラスで授業を受けることができます。中学入試の結果だけでなく、成長に応じた柔軟なクラス編成が特徴です。
6. GMARCHを中心とした確かな進学実績
2008年に導入した新カリキュラムの成果により、GMARCHに107名(2024年度)など着実な進学実績を積み重ねています。国公立大学志望者も約70名と増加しており、学年の半数近くが難関大学を目標としています。
7. 全国大会6度のグランプリ受賞のマーチングバンド部
1952年創部の日本最古の学生マーチングバンドで、全国大会に42回出場し、その内6度のグランプリ(日本一)を受賞しています。ラグビーW杯開幕戦や紅白歌合戦への出演など、大型イベントでも活躍しています。
8. 約160名が所属するオーケストラ部
2005年創部で、現在約160名の部員を擁する大規模なオーケストラ部があります。研究発表会や文化祭でのステージなど、活発に演奏活動を行っています。音楽系の部活動が非常に充実しています。
9. ベルリッツ・メソッドによる英語教育
2018年度から英会話教室ベルリッツ・ジャパンと連携し、外国人講師による英語のみを用いた総合的学習の授業を導入しています。英語教科書にはプログレスを採用し、国際社会で活躍できる英語力を育成しています。
10. 黄金町駅から徒歩5分の好立地
京急線黄金町駅から徒歩5分、市営地下鉄阪東橋駅から徒歩8分と、通学の利便性に優れています。横浜市南区の高台に位置し、開放的な雰囲気の中で学ぶことができます。
まとめ
関東学院中学校高等学校は、1884年に横浜バプテスト神学校として創立され、1919年に中学関東学院として設立された、140年の伝統を持つキリスト教プロテスタントの完全中高一貫校です。「Be a Man and Serve the World(人になれ 奉仕せよ)」を校訓として、自分を開発できる者が人に奉仕できるという考えのもと、サーバントリーダーの育成を目指しています。
週2回の朝礼拝、月に1回の中学合同礼拝が行われ、週1回聖書の授業が全学年で必修となっています。キリスト教を柱とした教育により、豊かな人間性を育て、他者のために尽くすことができる人間の育成を実践しています。ボランティア活動なども通じて、奉仕の精神を実践的に学ぶ環境が整っています。
横浜市南区三春台の高台に位置し、京急線黄金町駅から徒歩5分、市営地下鉄阪東橋駅から徒歩8分と通学の利便性に優れています。丘の上にある校舎は眺めが良く、開放的な雰囲気の中で学ぶことができます。中学1年生から高校3年生までの教室が同じ階に位置しているため、学年を超えた交流がしやすい環境です。
高校からの生徒募集は1990年を最後に行っておらず、完全中高一貫教育を展開しています。生徒数は約800名(男子約545名、女子約255名)で、男女共学の活気ある環境です。2018年度から二期制になり、授業時間が増加し、2008年度から週6日制に戻すことで、しっかりとした学習時間を確保しています。
教育の最大の特徴は、主体性を重視した自由な校風です。他者理解と同時に主体性を大切にした指導を行い、生徒に任せる部分を多くしています。通学かばんや靴が自由で、髪型の制限もほとんどなく、携帯電話・スマートフォンの持ち込みも許可されています。生徒たちは「確かに自由ですね。だからといって、授業中にふざけるとかはなく、いい意味でメリハリがあります」と語っており、自由だからこそ自分の行動に責任を持つようになっています。キリスト教教育に基づいた穏やかな環境の中で、他者を思いやれる生徒が育ちます。
中学2年から成績上位者約40名による選抜クラスが構成され、早くから進路意識を高めています。毎年クラスの入れ替えを行い、自分の学力に合うクラスで授業を受けることができる柔軟な制度です。高等部では難関大学を目指す「ベストクラス」を設置し、国公立大学や早稲田大学、慶應義塾大学などの志望者が集まる環境を作っています。2025年度高校3年生は国公立大学志望者が約70名、学年の半数近くが最上位を目標としています。
2018年度から英会話教室ベルリッツ・ジャパンと連携し、ベルリッツ・メソッドによる外国人講師による英語のみを用いた総合的学習の授業を導入しています。英語教科書にはプログレスを採用し、国際社会で活躍できる英語力を育成しています。
独自の探究学習「横浜学 横浜ロゲイニング(通称はまロゲ)」を実施しており、地図やコンパスを使い、横浜市内に設置されたチェックポイントを巡る活動を通じて、SDGsの課題解決に取り組んでいます。高校2年生が制作したマップを使い、生徒が主体的に学ぶ姿勢を育てる特色ある教育です。
進学実績は、2008年に導入した新カリキュラムの成果により、GMARCHを中心に着実に積み重ねています。2024年度はGMARCHに107名、早慶上理ICUに48名が合格しています。系列の関東学院大学への進学者は少なく、ほとんどの卒業生が外部の難関大学に進学します。「自走」(自主的な学習)と「共走」(学び合い)をテーマにした進路指導により、生徒が互いに力を高め合い、難関大学への合格を実現しています。
部活動は非常に盛んで、運動部18、文化部16が活動しています。特にマーチングバンド部は1952年創部の日本最古の学生マーチングバンドで、全国大会に42回出場し、その内6度のグランプリ(日本一)を受賞した輝かしい実績があります。ラグビーW杯の開幕戦オープニングアクトへの参加、紅白歌合戦のゆずのサポート、ゆずや桃色クローバーZなどのアーティストのコンサートへの出演など、活動は多岐に渡ります。オーケストラ部は2005年創部で現在約160名の部員を擁し、研究発表会や文化祭でのステージなど活発に演奏活動を行っています。
制服は1985年に採用された洗練されたデザインで、赤と緑のタータンチェックが特徴的です。2023年度から新制服を導入し、伝統のデザインはそのままに、現代的な素材やスラックスの導入などでブラッシュアップしています。中学女子は赤のリボンに赤チェックのスカート、高校女子は緑のリボンに緑チェックのスカートが特徴です。夏にはワイシャツのほかにポロシャツも選べ、セーターとベストは紺、黒、グレーの三色を採用しており、コーディネートを楽しむことができます。「女の子にとって、毎日着る制服がかわいいかはとても重要ポイント。関東学院を選んだのも、制服に一目惚れしたからです」という声もあり、多くの生徒が制服を気に入っています。
入試は基本から標準レベルの問題を中心としながらも、いくつかの知識を組み合わせて解く問題が多いことが特徴です。偏差値55~60(四谷大塚48、首都圏模試60)で、中堅校として人気があります。2026年度入試は2月1日午前のA日程、2月1日午後のB日程、2月2日午前のC日程、2月4日午前の2期日程の4回実施されます。
中学受験を目指すお子様にとって、関東学院中学校高等学校は、140年の伝統を持つキリスト教教育のもと、「人になれ 奉仕せよ」の精神を身につけ、主体性を重視した自由な校風の中で自己開発を続けながら成長できる学校です。中学2年からの選抜クラス制度により、一人ひとりの学力に合わせたきめ細やかな教育を受けることができ、GMARCHを中心とした確かな進学実績により、未来への可能性を大きく広げることができます。横浜市南区の高台にある開放的なキャンパスで、全国大会6度のグランプリを誇るマーチングバンド部や約160名が所属するオーケストラ部など、充実した部活動と「横浜学 横浜ロゲイニング」などの独自の探究学習を通じて、充実した6年間を過ごすことができるでしょう。
学校説明会やオープンスクールなどのイベントに参加して、ぜひ実際の雰囲気を体験してみてください。週2回の礼拝や生徒たちの自由で主体的な姿、そして丘の上の開放的なキャンパスと充実した施設が、お子様の成長に合っているかをご確認いただくことをおすすめします。
中学受験に挑戦される皆さまを応援する気持ちを込めて、参考にしていただき、少しでもお役に立てれば嬉しいです。ただし、最新情報や正確な内容については、本記事と異なる場合があります。入試情報や学校行事の詳細は、必ず各学校の公式ホームページでご確認ください。

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